ホワイトで描く
ある日マンガのアシスタントに行った時
マンガ家さんに「キレイな池を描きたいのに沼になっちゃったー!」と言われ
(なんすかそれ?)と不意をつかれました
例題
ナユタのサービスシーンを用意しました
「沼」とはこういう状態でして
水っぽいトーンを貼ったところ
なんかドロッとして肌寒そうですね
そこに「ホワイト」を入れるとこんなカンジ
なんかキレイな泉になるでしょう
ついでに空とか太陽とかキラキラを入れることで「夏の海」になりましたーン
冒頭のマンガ家の「沼」もホワイトをチョンチョン入れることで池になり
めでたしめでたしでした
「画竜点睛を欠く」という言葉があります
凄いカッコイイ竜の絵を描いても「目」を入れ忘れるとマヌケって話です
マンガの場合
絵の仕上げにハイライト=ホワイトを入れると良いカンジになる場合が多く
エロシーンだと白い飛沫をのせると瑞々しくなったりします
ホワイトで描く
マンガはだいたいモノクロでして
・黒:ペン画や文字など
・グレー:スクリーントーンなど
・白:余白
以上の3色で構成されます
ここで貴重な「白」を使わない手はないのです
空白補完効果
例えばコレ、タイル状の図ですが
よ~く見ると「★」が見えるはずです
人間の目は脳が勝手に隙間を埋める処理をして★を認識するようです
こういうのを空白補完効果とか言います
このてきとうなモブに活用してみましょう
ピンクのところにホワイトが入ります
こんなカンジ
髪とかで線の集まってるあたりを削ることで
ほっぺや肩に線がなくてもそれと認識できるのです
こういう箇所があると「一段階上手い絵」に見えますよ
ただし、やりすぎると「スカスカな絵」になるので
効果的なところに1~2ヶ所くらいで充分だと思います